【後編】FTMがホルモン注射をはじめるとどうなるの?

こんにちは、浅木です。
「FTMがホルモン注射をするとどうなるのか?」
実体験を元にしてお話しする記事第三弾です。
前回紹介した変化は以下の4つでしたね。

  • 体毛が増える
  • 陰核肥大
  • 肌荒れ
  • 内臓への負担

今回は、前回紹介しきれなかった
「内臓への負担」の詳しい解説と、
「ホルモン注射との付き合い方」も含めて
お話ししたいと思います。

内臓への負担について

前回の記事で紹介した、
ホルモン注射によって引き起こされる
可能性のある疾患は以下の通りです。

  • 肝機能障害
  • 多血症
  • 体重増加
  • 高コレステロール血症
  • 脱毛
  • 動脈硬化症

多血症とは血中の赤血球数が増加する疾患です。
赤血球が増加するとどうなるのか? というと
つまり血液が濃くなるんですね。

水の中に砂糖をどんどんいれて溶かしていったら
その液体はどろどろになりますよね?
それと同様に、血液のなかに赤血球が増えると
血液が濃くなり、どろっとしていきます。

血液がどろどろ、ということは
まず血管に詰まりやすくなります。
また、濃い血液を循環させるには
より強い力が必要になるため、
結果的に血圧が高くなったりと
血管にまつわる疾患が引き起こされる
リスクが上昇します。

高コレステロール血症は、女性の体型から
男性型の体型に変化することによって、
皮下脂肪として蓄えられていた脂肪が
体脂肪として蓄積するようになることから
引き起こされる場合があります。

引き起こされる可能性のある疾患を眺めてみると
そのほとんどが「血液がどろどろになる
ことから発生する、ということに
気が付くかもしれません。

僕も、事前にその説明を受けていたため
日ごろから肝臓に負担のかかる行為を避けたり、
水分をこまめにとって血流を良好にしようと努めたり
血液の循環をスムーズにするために運動したりと
自分にできる範囲で無理なく体を気遣うようにしています。

もちろん、これらの疾患は
ホルモン注射を受けていると必ずかかってしまう病、
というわけではありません。

あくまでも「ホルモン治療を受けていない人と比べて
かかりやすい」とされている疾患です。

「ホルモン注射をすると病気になるんだ」と
悲観する必要はまったくありませんが、
普通に生きるよりも負担がかかりがちな
自分の身体を大事にすることは
決して無駄なことではありませんよ。

注射だけで男性と同じにはならない

また、もうひとつ理解しておく必要があるのは
「完全に男性と同じ身体を手に入れることができる」
というわけではない、ということです。

あくまでも近付くだけです。
僕自身も、完全に誰からも文句なく
どこから見ても男性、というよりは
結構中性的だけどたぶん男性ですよね……?
くらいの見た目です。

やっぱり顔の造形が根本から変わったり
急に身長が伸びたりするわけではないし、
骨格も元の体のままです。

胸の大きさも、注射だけでは変化しません。
(※筋トレすると多少は減りやすいです。
筋トレ、しよう!笑)

ホルモン注射をしていようがしていまいが、
身体に関する変化は、
本人の努力に左右される部分もかなり大きいです。

また、その努力に至るまでの気持ちも
人それぞれ違ったものを抱えていますので、
自分の生きやすいバランスを見つけて
うまくホルモンと付き合っていってくださいね。

たとえば、僕自身の話をしますと
そこまで男らしくたくましい体型を目指してはいません。
別にムキムキのボディービルダーになりたいとか、
男の中の男! みたいな人間になりたいわけではないです。

なので、一応筋トレも継続していますが
腹筋が8つに割れるまでやるぞ!
みたいなこともしていません。
お腹がぽよぽよしているのを何とかしたいなあ……程度です。

つまり、ホルモン注射やその他生活習慣の改善によって
自分が無理なく好きになれる自分を目指していければ
それが一番素敵なことだと思います!

ホルモン注射との付き合い方

この記事ではデメリットばかり
紹介してしまいましたが
副作用をきちんと理解して臨む場合には、
素晴らしい効果を得られる治療です。

男性のような体型や、
声の低音化などの変化を得るのは
自力では難しい領域です。

実際、僕もホルモン注射によって
一見して男性と判断されることが多くなり、
社会の中で男性として生活することが
より楽になったと感じています。

というのも、多くの人は他人の性別を
「見た目と声」で判断しているからです。
見た目で「どっちかな?」と思った場合
声を聞いて判別するので、
声が低くなるという事は、
男性として生活するうえで思った以上に
重要な要素です。

いかがでしたか?
ホルモン注射および性同一性障害の治療は、
自分がその治療を受けた場合に
得られるメリットとデメリットを十分に考慮したうえ
治療を受けるか否かを慎重に決定してくださいね。

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