これはもうかなりロングロングアゴーの話です。
学生の時にインターンシップ(職業体験)がありました。
某人気ファミレス店への参加を希望し、同じクラスの他3名+ぷちこで4日間の体験がスタートしました。
仕事を教えてくださった女性スタッフをはじめ店長も気さくで優しい方で
質問もしやすく、私はどんどん仕事を覚えて積極的に働きました。
一緒に行ったクラスメイトは勉強頑張っている子、部活に励んでいる子たちだったので
慣れるのに精いっぱい、といった様子。
いっぽう私、学業は愚かろくに家に帰らず毎日アルバイトに明け暮れていたので
何となく要領を得て、普通にバイトしているような感覚で働いてました。
店長も「きみ、良いね!」と喜んでくれて、
「ちょっと、こっちの仕事もやってみようか!」
などと一人だけ別の仕事も教えていただいたりなんかして。
本当に楽しく働かせてもらいました。
なんやかんやで最終日。
その日、なんと店長から
「きみ、よかったらうちでバイトしないかい?」とお声がけいただきました。
ちょうど働いていたバイト先を辞めて別のバイトを探していたところだったので
寝耳に水、青天の霹靂、藪から棒、ときめきのプリキュアでした。
二つ返事で「はい!働かせてください!」と心の雇用関係を成立させた私は
その日のインターンシップを終えて意気揚々と帰路につきました。
当時の学生バイトの時給の相場より高かったし、
スカウトしてもらえるなんて予想外だったので本当に嬉しかったのを覚えています。
ロマンティック浮かれモードで帰りにコンビニに寄り、ガリガリ君でも買おうと
鞄を開けた瞬間。
…あれ?
財布ない。
入れてなかったっけ。おかしいな、
胸がざわざわしながらもガリガリ君は諦めて家に帰りました。
続く